有馬の氏神様にお参りし、
清々しく夏を迎える
2023年1月20日
有馬歴史散歩
日本書紀にも記録が残るなど、1300年以上の歴史を持つ有馬の湯治文化。
太閤秀吉をはじめ、数々の偉人たちが心と身体を癒したとされる名湯へ、この冬、湯治の旅に出かけませんか。
有馬温泉の守護神として、また、有馬の氏神として崇敬されてきた湯泉神社。その歴史はとても古く、延長五年(927年)撰上の「延喜式神名帳」で有馬郡の大社に数えられているほか「日本書紀」では、舒明天皇・孝徳天皇・白河法皇等の参拝も記録されています。
有馬温泉の起源にも由縁があり、神代の昔、湯泉神社の祭神である大己貴命(オオナムチノミコト)と少彦名命(スクナヒコナノミコト)が人々を病気から守るために、薬草を探して国々を旅していた時、傷ついた三羽のカラスが赤い水を浴びて傷を治療しているのをご覧になり、有馬の温泉を発見したと伝えられています。湯泉神社の長い階段をのぼった先に見えてくる本殿の鴨居には、この伝説のカラスが彫られているので、お参りの際には探してみてください。
仁西上人有馬再興(1191年)の伝記の頃からは熊野信仰の影響を受けて、熊野久須美命を併せ祀り、有馬温泉鎮護三神と呼ばれるようになりました。湯泉神社は、皇室や武将などからも敬われ、有馬の温泉や街を守り続けてきた神社なのです。
さて、湯泉神社をはじめとする多くの神社では、6月と12月の晦日に「大祓式」が行われます。「大祓式」は、日常生活の中で知らず知らずに犯した罪や心身の穢れを人形に託して流し、祓う神事です。6月30日に行われる夏越の祓では、一年の前半を無事に過ごせたことに感謝するとともに、穢れを祓い、元気に夏を過ごせるよう祈願します。
また、この時期神社の境内に、チカヤという草で編まれた茅の輪という大きな輪がつくられます。この中を8の字を書くように三度くぐりぬけることで、厄を落とすことができるとされています。有馬の起源をたどりながら心身を清め、夏に備える。そんな初夏の旅をぜひお楽しみください。
関連記事
最新記事
-
文化遺産を巡るドライブ旅
2024.8.25
-
絶品「神戸ビーフ」の秘密
2024.8.25
-
北館リニューアル
2024.8.25
-
アリマウマノスズクサの壁紙
2024.8.25
-
彫刻家・新谷英子氏作の太閤秀吉像とねね像
2024.8.25
-
兵庫の清流散歩
2024.5.27
-
梅雨の情緒美を愛でる旅
2024.5.27
-
親孝行の有馬温泉旅
2024.5.27
-
淡路・沼島の鱧
2024.5.27
-
一夏の思い出を、一生の思い出に
2024.5.27
-
兵庫五国の春を味わう
2024.3.19
-
甘い誘惑、いちごの楽園へ
2024.3.19
-
兵庫、桜絶景旅
2024.3.19
-
料理を飾る特注器
2024.3.19
-
ねねを連れ有馬へ通った本当の理由
2024.3.19
-
冬の絶景 六甲山の氷瀑
2024.1.19
-
城下町 出石を巡る
2024.1.19
-
心身の新しい整え方
2024.1.19
-
山陰の松葉ガニ
2024.1.19
-
旅気分を味わう特製ぽん酢
2024.1.19
-
温泉宿の愉しみ方に革新を
2024.1.19
-
心温まる、冬夜の光
2023.10.20
-
紅葉と芸術を愛でる旅
2023.10.20
-
いつまでも健康で愉しい日々を足の歪みを整え元気に歩ける日常を取り戻す
2023.10.20
-
有馬温泉、今昔史
2023.10.20
-
六甲山ハイキング
2023.8.25
-
有馬周辺を巡る家族旅
2023.8.25
-
梶木源治郎の功績を受け継ぐ有馬サイダー
2023.8.24
-
疲れを癒やす上質な眠り
2023.8.25
-
明石の紅葉鯛
2023.8.25
-
誰もが愉しめる会席へ
2023.8.25
-
梅雨の有馬でおこもり情緒旅
2023.5.16
-
夏の有馬でゴルフ旅
2023.5.22
-
梅雨が明け、夏本番
家族で楽しむ夏旅2023.5.22
-
兵庫を味わう
テロワール旅2023.3.22
-
桜を愛でるドライブ旅
2023.3.22
-
気ままに巡る一人旅
2023.3.22
-
唯一無二のおくどさん
2023.3.22
-
与謝野晶子が歌にした銀泉誕生の地
2023.3.22
-
神秘の名湯
有馬温泉の謎に迫る2023.1.19
-
豊かな海が育む
立春の魚介2023.1.19
-
温泉と燗酒で温もる冬旅
2023.1.19
-
有馬を巡る開運旅
2022.10.19
-
有馬人のみぞ知る
紅葉名所2022.10.19
-
兵庫の冬の恵みを
有馬で味わう2022.10.19
-
心身を整える
大人の癒やし旅2022.8.16
-
滋味溢れる秋の味覚
2022.8.16
-
秋月の下で大人BBQ
2022.8.16
-
夏は涼しく冬暖かに
2023.1.20
-
家族の物語を刻む場所
2023.1.20
-
万葉の時代より歌人に愛された有馬の景色
2023.1.20
-
糸が織りなすアート
2023.1.20
-
刻限は早めに
2023.1.20
-
落とした思い出
2023.1.20
-
有馬の道は、一日にして成らず
2023.1.20
-
ロビーに佇む女性像
2023.1.20
-
花は野にあるように
2023.1.20
-
コロナ禍での新婚旅行
2023.1.20
-
雅中庵 お雛飾り
2023.1.20
-
炭は湯の沸くように置き
2023.1.20
-
太閤秀吉も愛した有馬を巡る湯治の旅
2023.1.20
-
小学校卒業のお祝い
2023.1.20
-
グランバンケット森羅照明
2023.1.20
-
茶は服のよきように点て
2023.1.20
-
太閤秀吉も愛でたとされる
日暮らしの庭で錦秋を愉しむ2023.1.20
-
プロポーズの翌朝
2023.1.20
-
中央館ロビー絨毯
2023.1.20
-
中央館シャンデリア
2020.10.15
-
金婚式のお祝い
2023.1.20
-
新緑輝く六甲山へ
自然を愛でる癒しの旅2022.7.1
-
絶景贅沢BBQ
2022.7.1
-
麦わらダコと冷酒で
夏の風情を味わう2022.7.1
-
体と心が喜ぶ
朝食の選び方
朝食の5つのスタイル例2022.4.27
-
名門と名泉を満喫する
ゴルフ旅2022.4.27
-
農学博士に訊く、本当のおいしいとは?
農学博士×料理長 対談2022.4.27