受け継がれる温泉物語 第2話 初めての温泉

お子様にとって、何もかもが新鮮な驚きに満ちた「はじめての温泉」。それは、ご家族にとっても新たな思い出が刻まれる、まさしく一期一会の日です。
かつてご両親に手を引かれて当館の湯船に浸かったお客様が、時を経て親となり、今度はご自身の赤ちゃんの温泉デビューにと、二代にわたって当館をお選びいただく。以前お食い初めのお祝いでご利用くださったご家族が、満1歳のお誕生日を機に、今度は温泉デビューのお祝いをされる。そんなかけがえのない瞬間に再び立ち会わせていただくこともあります。
大きな湯船を前に、最初は少し戸惑っていたお子様が、ご家族に優しく促され、ゆっくりとお湯に体を慣らしていく。ご家族水入らずで愉しめるプライベートスパも、そんな微笑ましい光景が生まれる人気の場所です。湯船の中では、日常とはまた違う、ゆったりとした会話が生まれます。愛らしいお孫さんと初めて湯船をともにされるお祖父様、お祖母様にとっても、それは忘れられない記念日。その温かな眼差しと笑顔は、その場の空気まで幸せで満たしてくれます。
初めての温泉、七五三、そしてご入学。お子様の成長とともに、ご家族の物語はこれからも続いてまいります。いかなる日々にも、お客様とともにすることができる宿でありたい。それが、これまでも、これからも、私たちの変わることのない想いです。